日本だけではない アメリカ、韓国、イギリス 世界で急増する梅毒患者 原因は?

戦後一貫して減少を続けていた性病の梅毒が最近になって急増しているそうです。
しかもそれは日本だけではなくアメリカ、韓国、イギリスなど他国でも似たような傾向を見せています。
一体世界で何が起こっているのでしょうか。

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梅毒とは

まず梅毒とは何か。

梅毒は世界中に広く分布している疾患である。1943 年にマホニーらがペニシリンによる治療に成功して以来、本薬の汎用によって発生は激減したが、その後、各国で幾度かの再流行が見られている。1960 年代半ばには日本も含め、世界的な再流行が見られた。

梅毒(ばいどく、Syphilis。黴毒、瘡毒(そうどく)とも)は、スピロヘータの1種である梅毒トレポネーマ (Treponema pallidum) によって発生する感染症である。第一感染経路は性行為であるため性病の1つとして数えられるものの、妊娠中、出生時の母子感染による先天性梅毒もある。梅毒の徴候や症状は、4段階でそれぞれ異なる。

(Wikipediaより引用)

一般に性行為で感染するため性病に数えられ、稀に輸血や汚染された物品に接触することで感染する場合もあるとのこと。
感染した妊婦から胎児に感染する先天梅毒のケースもあります。

感染すると感染後3~6週間程度の潜伏期を経て局部にしこりや潰瘍ができ(第1期)、その後軽快に向かいリンパ節が張れる他発熱や倦怠感、関節痛が起こりバラ発疹と呼ばれる発疹が体中に出来ます(第2期)
その後潜伏期を経て感染から数年後、皮膚、筋肉、骨、臓器にゴムのような腫瘍が出現、脳に至り死亡します(晩期顕症梅毒)

画像検索すると中々閲覧注意な感じの画像が出てきて恐ろしいですが、現在は治療法が確立され死に至るケースはほとんどないそうです。

推移

(平成28年度 保健師中央会議『細菌の性感染症の動向』より)

こちらが梅毒患者数の推移。
急増とは言っても2万人を超えていた終戦直後と比べれば微々たるものですね。

年齢別に見ると男性は20~50歳代、女性は20代で多くなっています。
次に日本同様梅毒が増えている他国の状況を見てみましょう。

他国の状況

韓国

『朝鮮日報』によると、韓国でも20代を中心に患者数が急増、全体で13年の776人から17年に2138人、20代の患者は13年の258人から17年には787人とそれぞれ3倍にも増加したそうです。
性感染症患者も13年の1万640人から17年には2万7277人に増えています。
疾病管理本部は原因について「晩婚化で自由な性感染症患者がほかの先進国並みに増加している」と述べています。

アメリカ

(Centers For Disease Control and Prevention『Rates of Reported Cases by Stage of Infection, United States, 1941–2017』)

こちらはアメリカにおける梅毒感染率の推移です。
アメリカも日本同様、終戦直後と比べれば少ないもののここ数年で感染率が高まっているのがわかります。
そして母子感染によって先天的梅毒を持って生まれる赤ん坊も増えています。
その原因について、麻薬を手にするために売春をする女性が増えているからと考えている専門家もいます。

イギリス

イギリスでも同様の増加が見られます。
2016年にはイングランドで172だった梅毒患者が2017年には274に増加しました。
その原因として出会い系アプリが指摘されています。

急増の原因

急増の原因ははっきりしませんが、いくつか考えられているものがあります。

外国人観光客の持ち込み?

まずは外国人観光客の持ち込みというもの。

梅毒急増は中国人観光客の「風俗爆買い」が一因 プレイの後は病院で検査を

近年経済発展の著しい中国人観光客が風俗店などを利用することで持ち込まれているのではないかということです。
現時点ではあくまで推測で確かな証拠はないようですが、家電や化粧品だけでなく夜の街で散財することもあるでしょうし、可能性としてはあり得ない話ではありません。

出会い系アプリの流行

イギリスの例でも触れましたが、近年流行っている出会い系アプリの影響を指摘する声もあります。

そのことを示唆する研究を、帝京大学ちば総合医療センター産婦人科の鈴木陽介医師が実施している。研究では、都道府県別に、ある3つの出会い系アプリの人口あたりの利用率と、人口あたり新規梅毒発症者数との相関関係を調べている。

すると驚くべきことに、各々の出会い系アプリの利用率が高いところでは、梅毒の患者も多くなるという、「相関関係」が見られたのである(ちなみに「相関係数」はそれぞれ0.76、 0.74、 0.69。この数値が1に近くなるほど正の相関関係が強い)。

「出会い系アプリ」が原因で梅毒が増えた、と言い切れるハッキリした「因果関係」はまだ実証されていないが、両者に関係がある可能性は高そうだ。

(日本で爆増する梅毒患者と「出会い系アプリ」のヤバい関係)

 

こちらは相関関係を示す研究データもあり、出会い系アプリで異性と知り合いやすくなったために性病が広がっている可能性は高いようです。
特にこうしたアプリをよく利用する人ほど不特定多数の人と性行為をする傾向が強いので、なおさら広く拡散されてしまうわけです。

まとめ

というわけで現在急増中の梅毒についてまとめました。
昔は死に至る病だった梅毒ですが、感染しても抗生物質を1~2ヶ月飲めば治るので現代ではそれほど恐ろしい病気ではありません。
なので心当たりがあったらすぐに病院や保健所で検査を受けましょう。

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