カンテラと年齢区分、その歴史

2018年8月25日

今日はサッカー用語の一つ、「カンテラ」を解説します。
バルセロナでメッシやイニエスタ、シャビを育てたスペインのユースとして日本でもサッカーファンの間では知られて来ていますが、その正確な区分や歴史などは知らない人も多いのではないかと思いこの記事を書くことにしました。

スポンサーリンク

カンテラとは

カンテラとはスペインのサッカークラブにおける育成組織を指し、スペイン語で「石切り場」を意味します。
レアル・マドリードやバルセロナが有名ですが、他にも多くのクラブがこれを用意し、スペインサッカーの基盤を支えており、
バルサのカンテラはその旧選手寮の名を取って「ラ・マシア」と呼ばれます。
ちなみにバスケットボールでも年齢の分け方が違う(バスケの場合12歳から)ものの、同じくカンテラがあります。
カンテラの目的は単なる英才教育をすることではなく、幼児から青少年まで一貫したクラブのサッカー哲学を学び、
それによってトップチームにすぐに溶け込み活躍できる選手を育てることです。
徹底したポゼッションとインテリジェンスを重視したスタイルを貫くバルセロナの例がわかりやすいですね。
日本でこれを志向しているのが柏レイソルで、実際今シーズンはスタメン11人の内8人が柏の育成で育っており、それで現在J1首位と一定の成果を挙げています。

年齢区分

フベニル(Juvenil) 17~19歳
カデーテ(Cadete) 15~16歳
インファンティル(Infantil) 13~14歳
アレビン(Alevin) 11~12歳
ベンハミン(Benjamin) 9~10歳
プレ・ベンハミン(Pre-Benjamin) 7~8歳

 

上がカンテラの基本的な年齢区分となっています。
フベニルが3年で、それ以外は基本的に2年ごとに分かれています。
各カテゴリ内のチームの分け方はチームによって異なり、例えばレアルマドリードはフベニルがA~Cまで3チームで他のカテゴリが2チームずつなのに対し、バルサはフベニルは2チームだけ、アレビンとベンハミンが4チームとなっています。
地方クラブだと各カテゴリで2チームも用意出来ないということもあるでしょう。
20歳になるとカンテラにはいられなくなり、プロになるか諦めるかの決断を迫られることになります。
レアルやバルサのようなビッグクラブだとトップに上がれなくとも可能性のある選手は年齢制限のないBチームに昇格します。
レアルのBチームのことをレアルマドリード・カスティージャといいます。




カンテラの歴史

カンテラの歴史は1948年に遡ります。
1948年にアグルパシオン・デポルティーパ・プルス・ウルトラ(ADプルス・ウルトラ)というアマチュアチームがレアル・マドリードと提携し、レアル・マドリードから資金提供を受ける代わりにそこから優先的にレアルが選手を引き抜けるようになりました。
1952年にはADプルス・ウルトラが正式にレアルの傘下に入ってBチームとなり、これが現在のレアルマドリードカスティージャの前進となります。
更にレアルはBチームの下にもう一つ年齢が下のユースチーム(フベニル)を作り、それを真似てこのシステムはスペイン全土へ広がっていきました。
そしてレアル・マドリードはBチームが出来た1953年から1990年までの37年の間、実に23回ものリーグ優勝を果たし圧倒的な強さを誇りました。

まとめ

  • カンテラは単なる英才教育の場ではなく、選手に一貫したクラブのサッカー哲学を教えるためのもの
  • カンテラは年齢によって6つのカテゴリにわかれ、クラブによってチームの分け方が違う
  • カンテラ制度はレアル・マドリードのBチームから派生していった

スポンサーリンク