日本スゴイ番組が増えた理由は若者のテレビ離れが原因という推測

最近日本や日本人を礼賛する日本スゴイ番組が増えている、と言われています。
僕自身はそもそもテレビ自体あまり見ませんし、そういう番組が増えているという客観的なデータが出されているのも見たことがありません。
なので実際日本スゴイ番組が増えているかはよくわかりませんが、そういう番組の数の推移を調べるのも非常に面倒なので、ひとまずここでは言われているとおりそのような番組が増えているという前提で話を進めていきます。
ではそういった風潮が事実として、その原因はなんなのでしょうか。

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経済が停滞して日本人が自信を失ったから?

よく言われるのが、日本は経済が進んで日本人は自国に自信をなくし、その慰めとして日本礼賛番組を見るようになった、というものです。
ただ個人的にはこれはちょっと強引というか、少し苦しい解釈じゃないかなと感じています。
とりわけ自国優越主義の強い国といえばアメリカですが、その背景には経済力や軍事力、科学力が世界トップであるという自負があるからです。
中国であったり、ヨーロッパの一部の国にもそういう所はありますが、やはり経済や技術力があるほどそういう傾向があるように見えます。
ですから日本は自信を失ったから自画自賛が増えたという説明はいまいち説得力が欠けるようにも思います。
本当に日本が駄目な国だと思っていたらいくら褒められても素直に受け入れられないし、むしろ日本スゴイ批判をする人達のように否定する側になるのではないでしょうか。

そこで色々調べてみて、原因は国への自信云々よりは若者のテレビ離れが原因なんじゃないかという仮説に至りました。

高齢者ほどテレビ視聴時間が長い

1 「ノンテレ」 :テレビを持っていない、または一ヶ月以内に視聴なし
2 「超ローテレ」:平日30分未満、かつ休日1時間以下
3 「ローテレ」 :平日1時間以下、かつ休日2時間以下
4 「ミドルテレ」:平日2時間以上、または休日3時間以上
5 「ハイテレ」 :平日3時間以上、かつ休日3時間以上
6 「超ハイテレ」:平日5時間以上、かつ休日5時間以上

上はサイバーエージェントの運営する「オンラインビデオ総研」によるテレビ接触度調査です。
この調査ではテレビを全く見ない人を「ノンテレ」、あまり見ない人を「ローテレ」、よく見る人を「ハイテレ」などと定義しています。
若者のテレビ離れとよく言われますが、この調査でも若い人ほどテレビを見ず、年齢が高くなるほどテレビをよく見ていることがはっきり表れており、政府などによる他の調査でも同様の傾向が見て取れます。
更に少子化で高齢者の人口は若者と比べて多くなっていますから、視聴率のかなりの部分は高齢者によって決まると言っても過言ではなく、テレビ局がメイン層である高齢者向けの番組を多く作るようになることは想像に難くありません。

年齢が高いほど愛国心が強い

そしてこちらは内閣府の「社会意識に関する世論調査」。
この中に「国を愛する気持ちの程度」という項目がありますが、これもまた明らかに年齢が高くなるほど愛国心の強い人も多くなっています。
つまり、日本礼賛番組が増えているのはテレビの視聴者の多くを愛国心の強い高齢者が占めるようになったからではないか、と考えられます。

また、同じ調査に社会全体への満足度という項目があります。
上の二つほど大きな差があるわけではありませんが、やはり高齢者の方が社会への満足度が高くなっています。

つまり経済が停滞していると言っても、今の高齢者は高度成長期を経験していますし、就職難にしても最もダメージを受けたのはその時の若者で、今の高齢者は若者と比べ相対的に余裕がある立場にありました。
社会保障も高齢者向けはまだそこまでカットされていないので、社会への満足度が高いのではないかと思われます。
つまり、日本に自信がないから日本礼賛番組を好むのではなく、逆に日本に自信を持っている世代だからそういった番組を好んで見るのではないでしょうか。

まとめ

  • 高齢者ほどテレビをよく見ている
  • 少子化もあって、視聴率の多くは高齢者によって決まる
  • 高齢者ほど愛国心が強く、社会への満足度が高い
  • 日本スゴイ番組が増えたのは、視聴者の大部分を占めるようになった高齢者向け番組が増えたから

というわけで日本スゴイ番組が増えていると言われる理由について考えてみました。
あくまで仮説ですがそう間違っていないんじゃないかと思います。
それでこういう結論になって思ったことなんですが、日本スゴイ番組が嫌いな人は気にせずスルーするのが一番いいんじゃないかと思います。

高齢者偏重の人口ピラミッドはしばらく続くと思いますし、ある程度年齢を重ねると自分の考えを変えるのも容易ではありません。

テレビがより多いターゲットに向けて番組を作るのも当然、とすればいくら嫌だと言ってもそうそう状況が変わるとは思えません。

自画自賛するような番組が嫌いだ、という感覚もわからなくはないですが、騒いだところでなくならないなら嫌いな物を見てカッカするよりその時間を他のことに使った方がずっと有意義ではないでしょうか。

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