ヴィッセル神戸加入が噂されるイニエスタ、どれほどスゴイ選手か振り返ってみる

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バルセロナ一筋だったイニエスタが退団を表明、その移籍先が関心の的となっています。
元々は中国のクラブに加入すると噂されていたものの、当のクラブがそれを否定。
そこで突如として有力候補として名前が挙がったのがJリーグのヴィッセル神戸です。
地元カタルーニャのラジオ局が第一報を報じ、他のメディアが追随しました。
そのニュースではまだ交渉の最終段階とのことですが、ソースとしての信頼性は高いとされています。
一方でオーストラリアのクラブもイニエスタ獲得を望んでいるとされ、情報が錯綜しています。

そんなイニエスタですが、サッカーファンでも例えばJリーグや代表ファンで海外サッカー詳しくないからはイニエスタの何がそんなに凄いのかわからない、という人もいるかもしれません。
そこで今回はイニエスタが一体どんな選手なのか、彼の足跡を振り返ってみましょう。

テクニックとセンスはジダンに匹敵

並外れた技術と高いインテリジェンスを兼ね備えた実にバルサらしい選手です。
タイプは違いますが、技術とサッカーセンスではジダンに匹敵するものがあります。

ポジションは主にインサイドハーフ等の攻撃的MFで、数多くのチャンスを演出してきました。

まず特筆すべきはそのドリブル。メッシのような爆発力や、ガレス・ベイル、アリエン・ロッベンのようなトップスピード、ロナウジーニョのような派手なフェイントはありません。
しかしながら非常に繊細なボールタッチと的確なコース取り、アジリティで相手DFをカラーコーンのようにいとも簡単に躱していきます。

そしてパスとサッカーIQの高さ。
シャビやメッシなどバルサのカンテラ出身選手に多い特徴ですが、視野が広くプレーの選択をほとんど間違えません。
普通の選手だとテレビやスタジアムで見ていて「なんでそこに出さない」、「なんでそっちを選んだ」と苛立ちを感じることもありますが、イニエスタの場合高い位置から見ている観客ですら思いつかないような場所にパスを出し、決定的な場面を演出します。

その反面、得点力はあまりなく、小柄でパワーもあまりないのが欠点ですが、それを補って余りある長所を持ち、フィジカルに頼らずともテクニックとインテリジェンスで違いを作ることが出来るというフットボールの真髄を象徴するような選手です。
サッカー関係者の中にはメッシでもロナウドでもなくイニエスタこそが最高の選手と言う人もいます。

バロンドール主催誌異例の謝罪

メッシ、クリスティアーノ・ロナウドという極端に得点力のある二人と同時代にプレーしたことで、世界一のサッカー選手の称号バロンドールは残念ながら受賞していませんが、時代が違えば、あるいは二人のどちらかでも存在しなければ間違いなく受賞していたことでしょう。
実際、スペイン代表がワールドカップで優勝した2010年はメッシでなくイニエスタこそ選ばれるべきだった、以前までの方式ならイニエスタが選ばれていた(2010年からFIFA年間最優秀選手賞とバロンドールが統合、以前はサッカー記者の投票だったが各国代表監督と主将も投票するようになった。2016年に提携解消。)という声もありました。

バロンドールを主催する『フランス・フットボール』誌の編集長は「すまない、アンドレス」という見出しのコラムを掲載、『これまでバロンドール受賞を逃した偉大な選手の中でも彼の不在は特に心が痛い』と述べています。

タイトル

世代別代表では欧州選手権で優勝に加え、プロになってからはリーガ・エスパニョーラ9回、チャンピオンズリーグ4回、コパ・デル・レイ6回、クラブワールドカップ3回、EURO2回、ワールドカップ1回と数多くのタイトルを獲得、そのいずれも中心選手として活躍してきました。
個人でもバロンドールこそ逃しましたが、欧州最優秀選手やチャンピオンズリーグMVPに選出されたこともあります。

加入のタイミング

また、これはイニエスタ本人の能力とは違いますが、もしイニエスタが今Jリーグに来るならタイミングという観点から見ても凄いことです。
最近でもポドルスキやフォルランなど世界的ビッグネームがJリーグに来ていますが、ポドルスキはトルコ、フォルランはブラジルを経由してから
日本にやってきました。
一方もしイニエスタが来るならスペイン、それも世界有数のバルセロナから直接日本にやってくることになります。
さすがに全盛期と比べ衰えてはいますが、バルサでもスペイン代表でもプレーできるだけの力を残した状態で、ワールドクラスのプレーをJリーグで見ることが出来るということになります。

加入の可能性はどれだけあるのか

それで結局の所イニエスタが日本に来る可能性はどれだけあるのか。
本人はまだはっきりしたことは言ってないですし、少なくともリーガが終わるまでは公表しないとしています。
一方でヴィッセル神戸の三浦淳寛SDは「(オファーの話は)全くしていない」、「(年俸32億5000万円という金額について)正直現実的ではない」と話しています。
もっとも、同じく楽天傘下の楽天イーグルスでも三木谷会長がトップダウンで物事を決めることは多く、三浦淳寛SDが知らなくとも三木谷会長単独で交渉を進めている可能性は否定出来ません。

一方、他の国のクラブも候補として挙がっています。
中国のクラブは既に撤退宣言をしていますが、中国メディアはまだイニエスタが中国に来る可能性もあるという記事を出しています。
また、クラブの名は出ていないものの、オーストラリアサッカー連盟の会長はオーストラリアのクラブがイニエスタを狙っていると述べています。
オーストラリアは資金面ではそれほどの準備はないようですが、ヨーロッパと文化が近く、英語圏である点にイニエスタが魅力を感じるかもしれません。
アメリカのMLSの可能性もあります。文化、言語面でオーストラリア同様優位にあり、更に高額の年俸を支払える資金力もあります。
アメリカに関してはあまりニュースにも出ていませんが、総合的に見ると可能性はかなりあるんじゃないかと思います。
また新たにカタールリーグのクラブがオファーを提示しているという報道がなされています。カタールは豊富な資金を背景に度々大物選手を獲得しており、同じくバルセロナ出身のシャビも現在アル・サッドでプレーしています。

現時点でははっきりしたことは言えませんが、三浦SDが言うように30億超の年俸というのは正直現実的でないと感じますし、マネーゲームになると豊富な資金を持つ中国やカタールと比べどうしても不利になるでしょう。
ただ楽天は現在バルセロナのメインスポンサーとなっており、イニエスタの経営するワイナリーのワインを楽天市場で扱える点も交渉には有利になるかもしれません。

まとめ

というわけでイニエスタの凄さについて改めて振り返ってみました。
果たしてイニエスタがJリーグに来るのか来ないのか、答えが出るまで待つしかないですが一サッカーファンとして是非とも日本に来て欲しいものです。
一人でどうにかするというよりは周りを活かすタイプなので、バルサと比べてレベルが落ちる中で本領を発揮できるのかという心配も最もですが、それでももしイニエスタが日本に来たら僕は一度は必ずスタジアムに足を運ぶでしょう。
あくまで神戸に加入したらの話ですが、それだけの価値がある選手なのであまりイニエスタのことを知らないという人も観戦してほしいですね。

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