名古屋グランパス異例の三年前内定の背景

児玉 駿斗選手、2021年新加入内定のお知らせ
名古屋グランパスが東海学園大学サッカー部所属の児玉 駿斗選手(19)に内定を出したことが一部で話題になっています。
今年が2018年ですから、実際に加入する実に3年も前に内定を出したことになります。
一般企業の内々定でもこれだけ早いタイミングで出されることはそうそうありません。
公式サイトでは「個人技に優れ、豊富なアイデアをドリブル、パスなどで表現できる選手。」と評されています。
評価が高いにしてもこれだけ早期に内定を出した理由はなんなのでしょうか。

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結論から言うと、今回グランパスが異例のタイミングでの内定に踏み切った理由には、特別指定選手制度のルール変更が背景にあります。

特別指定選手制度とは

JFA・Jリーグ特別指定選手制度
目的・条件
本制度は、サッカー選手として最も成長する年代に、種別や連盟の垣根を越え、「個人の能力に応じた環境」を提供することを目的とする。受入先のJクラブが、当該選手の高い能力をさらに伸ばすための環境を有し、かつ、同選手をJリーグの公式試合に積極的に出場させる具体的計画を有することを本協会による認定の条件とする。

概要
下記に定める認定要件をすべて満たし、受入先のJクラブの申請に基づき日本サッカー協会(以下、「本協会」という)が認定した選手(以下、「特別指定選手」という)は、所属チーム(大学又は高校等)に登録したまま、受入先のJクラブの選手としてJリーグ等の公式試合に出場可能となる。

認定要件

  • 当該受入先のJクラブにプロ選手として加入することが内定している選手(以下、「契約内定選手」という)であること
  • 日本国籍を有するか又は外国籍扱いしない選手(本協会「加盟チーム規則」第10条に該当する選手)であること
  • 健康であることを証明されていること
  • 全日本大学サッカー連盟に所属する大学のサッカー部(大学サッカー部に準じるチーム※を含む)、全国高等学校体育連盟に所属する高校のサッカー部又はJクラブ以外の日本クラブユースサッカー連盟加盟の第2種チーム(以下、「一般ユースチーム」という)に登録されていること
    ※「大学サッカー部に準じるチーム」とは、大学連盟に所属する大学(学校法人)が運営し、本協会の登録上は大学サッカー部以外のチームであるが、実質的には同大学のサッカー部と一体的な活動を行っているチームを指す

JFAの公式サイトからのコピペですが以上のような制度です。
要するにまだプロではない育成年代の選手に、育成のため特別にJリーグでのプレーを認めるという制度です。
高校生でも可能ですが、現在は大多数は大学生が利用する制度となっています。過去には長友佑都や武藤嘉紀が大学在学中にFC東京で特別指定選手として活躍しています。

今回の件への影響

今回の名古屋グランパスのケースに影響しているのは認定要件のこの部分です。

  • 当該受入先のJクラブにプロ選手として加入することが内定している選手(以下、「契約内定選手」という)であること

これは今までなかった条文で、今年から新たに加わったものです。
今までは内定云々は関係なかったので例えば2年生でも特別指定選手として普通にプレーしていましたが、この文が加わったため該当チームが既に内定を出している選手しか特別指定選手になれなくなりました。
そのため元々獲得を考えていた児玉駿斗選手に早く経験を積ませるため、異例の早期内定を出したと思われます。

まとめ

名古屋グランパスの三年前内定の背景は特別指定選手制度のルール変更にあるという話でした。
グランパスからすればその分リスクも大きくなりますから、児玉選手への期待の大きさありきの話であることは言うまでもありません。
そもそもなぜこんなルール変更を加えたのかという話ですが、恐らくJFAが特別指定選手制度を利用しての選手の青田買い、囲い込みを懸念したためではないかと思います。
特別指定選手制度の活用はクラブと選手双方が加入前にJリーグでプレーしてやっていけるか、
お互いリスクを下げる働きもあったのでこの変更がプラスに働くか、現時点ではちょっとわからないですね。

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