Amazonで頻発するやらせ(ステマ)レビュー 仕組みと見分け方

誰もが知っている世界最大のECサイトAmazon。CEOのジェフ・ベゾス氏が世界長者番付で1位になるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
品揃えも豊富ですし、とにかく便利なので僕もよく利用します。
そんな便利なAmazonですが、昨年は注文したのに商品が届かない詐欺出品が話題になりました。
そして現在問題になっているのがやらせレビュー。こちらは結構前からありますが、沈静化した詐欺出品と比べ一向になくなりません。
今回はそんなAmazonのやらせレビュー問題について、仕組みや回避する方法などを書いていきます。

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やらせ(ステマ)レビューとは何か

Amazonを利用したことがあれば、☆の付いたレビューを見たことがあるかと思います。
ネットではAmazonのレビューは当てにならないという声も多いですが、そうは言っても☆一つよりは五つの方になんとなく好印象を持ってしまうのが人間の性というものではないでしょうか。
実際の所、レビューが商品の売れ行きに与える影響は小さくないのではないかと思います。
そうなると、上手いこと自分の商品が売れるように利用してやろうと考える企業も出てきます。
レビューを上手く操作出来れば商品の質に関係なく売上が伸びるという寸法です。
これは所謂ステルスマーケティングの一種で、日本では古くからサクラと呼ばれてきた手法です。

この手のやらせレビューは以前なら日本人が見れば一発で分かる明らかに不自然な日本語で書かれていましたが、最近はちゃんとした日本語でより巧妙に書かれています。
このやらせレビュー、どのように作られているのでしょうか。

仕組み

Facebookで「Amazon レビュー」で検索してすると、このようにいくつものグループが出てきます。

Japan Amazonとはありますが、公式サイトとはなんの関係もなく、管理人は大抵中国人のようです。

(怪しい日本語で書かれたグループ説明と中国系と思しき管理者)

こうしたグループに登録すると、企業からレビュー作成の募集がかかるようです。
それに応じた日本人がAmazonで該当商品を購入、商品が届いた所で☆4か5の高評価レビューを書きます。
その後paypal等を経由して、企業からレビューを書いた日本人に返金されます。
かくしてレビューを書いた日本人は無料で商品が手に入り、それを自分で使ってもいいですが多くはメルカリ等で転売するようです。
一方企業側は商品分のコストは掛かりますが、高評価のレビューを得ることが出来ます。

昨年の詐欺出品もそうですが、この手法は元々アメリカのAmazon.comで行われ日本にも上陸しました。

何が問題か

上述の通りこれはステルスマーケティングの一種だと言えます。
レビュワーは無料で商品が手に入り、企業はレビューを獲得出来て誰も困ってないと言う人もいるかもしれません。
しかし、これで被害を受けるのは真面目にやっている他の企業です。
更にレビューが不正に書かれたものと気付かず購入した消費者も被害者と言えますし、サイト全体の信頼性が落ちればAmazonも困ったことになります。
だからこそAmazonも規約で禁止しているわけですが中々なくなりません。

見分け方・対策

以前と違って今は日本人が書いているのでそこまで不自然な文章は少なく、ぱっと見では見分けが付かないでしょう。
ベストレビュアーの書き込みは信頼できるという人もいますが、実際の所ベストレビュアーの中にもこのやらせレビューをやっている人はかなり多いのでまったく当てになりません。
ではそうしたやらせレビューはどうやって見分け、回避したらよいのでしょう。

浅いレビュー内容

レビューの内容に関して言えば全体的に浅い内容が多いです。
箱から空けたばかりでちゃんと使用していないので、使わなくてもカタログ読んだだけで書いているような安いとか軽いとかあまり役に立たない説明文が目立ちます。
またそういうテンプレートでもあるのか、複数枚の画像を添付している人が多い印象。

短期間で大量に高評価のレビューが集まっている

よっぽどの人気商品なら別ですが、ごく短期間に何十何百ものレビューが集まるというのは普通はありません。それが高評価ばかりならなおさらです。
何か不具合があったりして不満を書く人は珍しくないでしょうが、商品に満足してもそれをレビューに書くということはそんなにありません。
それなのに発売してすぐ、あるいは特定の短期間でいいレビューがたくさん付いていたらそれだけで怪しいと思っていいでしょう。

 

(数枚の画像、浅い説明。)

☆5ばかり、同じような商品をいくつもレビューしているレビュワーは要警戒

絶対ではないですが、こういった傾向のあるレビュアーはやらせの可能性があります。

やらせで見返りを貰っている以上低評価を付けることはないですし、中には同じマウスの色違いをいくつも買って全部に☆5を付けている人もいました。

更にやらせレビュアーは単に見返りが欲しいだけなので文章が単調で、全く異なる商品にも似たような文章を書く傾向があります。

低評価が最近に集中している

低評価が期間内で均等にばらついているならいいのですが、例えばそれまでは高評価ばかりだったのがここ1週間急に低評価が増えたといった場合やらせレビューを疑った方がいいでしょう。
これは、元々やらせレビューばかりだったため高評価だったのが、一般の消費者がレビューに騙されて購入し期待に反した品質だったため低評価を書くようになったからです。

(発売当初は高評価ばかりだったのが……)

 

(3月に入って一気に低評価が増加。)

中国企業の商品を避ける

中国企業でも真面目にやっている企業はありますし、日本企業でもこういう不正を行っている所はあるでしょう。
日本企業を賛美したいのでも中国差別をしたいわけでもありません。
しかし、現実問題としてこの手のやらせレビューは数、割合ともに大多数は中国企業の製品によるものとなっています。
Facebookのグループも管理人の多くが中国人であることからもそれは裏付けられます。
技術力が伸びてきたとは言え、こういったモラル面も含めるとまだ信頼性に欠ける企業が多いと言わざるを得ません。
真面目にやっている中国企業には悪いですが、中国企業の製品を避けるというのも対策としてはありだと思います。

(更に言うと同ランクの商品群の中で、同業他社と比べ低価格で売っている商品が多く見られます。)

Amazon以外で買う

身も蓋もないですがAmazon以外で買うというのも一つの選択肢です。
昨年は詐欺出品騒動もありましたが、正直Amazonはセキュリティという点に関してはかなり穴だらけという印象です。
便利でUIも優れているのでそこら辺もちゃんとしていると思っている人は多いかもしれませんが、出品者の身元確認はろくにしていませんしこういった問題への対応も後手に回ることが多いです。
楽天やヨドバシなどの方がセキュリティに関しては信頼出来るのではないかと思います。

まとめ

Amazonのやらせ(ステマ)レビューについてまとめました。
米国のAmazon.comの方では該当企業のアカウント停止も含めた対策が取られ始めたという情報もあります。
こういった状況が続けばサイト全体の信頼性も落ちてしまうので、速やかな解決を期待したいものです。
Amazonはユーザーが非常に多い割にセキュリティが緩いので、悪質な業者のいいカモになっている気がします。
仮にこの問題が解決しても、そう遠くないうちにまたトラブルが起きるような気がします。

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