「生活は昔よりよくなったか」各国の意識 日本は65%が「よくなった」と回答

アメリカの調査機関ピュー研究所が「50年前と比べ生活はよくなったか、それとも悪くなったか」という質問を38ヶ国の約43,000人に対し行いました。
各国それぞれ反応が異なる中、日本は65%がよくなったと回答しています。
各国の意識とその背景について詳細を見てみましょう。

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「生活がよくなった」、「悪くなった」と答えた人の割合

Pew Research Center「Worldwide, People Divided on Whether Life Today Is Better Than in the Past」

上が意識調査の結果で、上に行くほど「生活がよくなった」と答えた人の割合が高い国となっています。
地域別の傾向を見ると、20世紀後半から21世紀にかけて大きく経済が伸びているアジアの国が上位に並んでいます。
特にベトナムは88%の人が「よくなった」と答え、「悪くなった」と答えた人は4%しかいません。
日本も上から4番目に「よくなった」と答えた人が多い国となっています。
逆に中南米はチリのみ「よくなった」の方が多く、他の国は「悪くなった」の方が多くなっています。
特に経済が大混乱に陥っているベネズエラはワースト、次に麻薬抗争などで荒れているメキシコがワースト2位です。
アフリカも中年米ほどではないですが、「悪くなった」という国が多いです。
ヨーロッパ、北米は国によってまちまち。
ドイツ、トルコ、オランダなどはアジアの国と並んで「よくなった」が多い一方、同じヨーロッパでもイタリアやギリシャ、フランスなどは「悪くなった」が多くなっています。
ドイツやトルコは経済が比較的好調で、一方イタリア、ギリシャは金融、財政でトラブルを抱えフランスは失業率が高止まりしています。
ヨーロッパは域内格差が生まれており、それがこの調査結果にも出ているのではないかと思われます。
カナダはそれなりに「よくなった」人が多いのですが、アメリカは「悪くなった」の方が若干多くなっています。
アメリカに関しては経済自体はそれなりの成長を続けており、失業率も下がっているのでこの結果は少し意外です。格差の拡大やテロ等が影響を及ぼしている可能性がありますが断定は出来ません。

Pew Research Center「Worldwide, People Divided on Whether Life Today Is Better Than in the Past」

上のグラフは経済の満足度と前述の「50年前と比べ生活がよくなったか」に対する答えの相関を表しており、縦軸が生活がよくなったと答えた割合、横軸が現在の経済状況に対する満足度になっています。
一見して分かる通り経済状況がいいと実感しているほど、生活もよくなっていると感じている国民が多くなる傾向が伺えます。
日本や韓国は現在への経済への満足度がそれほど高くないにもかかわらず、生活がよくなったと答える人がかなり多くなっていますがこれは質問の50年という部分が原因ではないかと思います。
日本は長いこと経済が低迷しており、韓国もここ数年就職難が続いていますがそれでも50年前よりはマシと感じている人が多いということではないでしょうか。
これが日本なら50年ではなく30年前と比べて、韓国の場合10年前と比べて、という質問だったら
違った結果になったかもしれません。

またほとんどの国でより多くの教育を受けている人ほど「生活がよくなった」という人の割合が多くなっていますが、学歴が高いほど収入も増える傾向があるので当然と言えば当然の結果と言えます。

まとめ

  • 生活と経済の満足度はそれぞれ相関がある
  • アジアは全体的に生活が良くなったと感じている人が多い
  • 中南米、アフリカは悪くなったと感じている人が多い
  • ヨーロッパは国によって差がある

以上のようなことが分かりました。
日本は長期的に経済が停滞しているので、数十年後に同じ質問をしたら悪くなったと答える人が増えているかもしれません。
そうならないようこれから経済が上向いて欲しいですね。

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