個人的におすすめしたい 面白い漫画ベスト10 2018

今年もあとわずかとなり、毎年恒例『この漫画がスゴイ!』の2018年版が発売されました。
この手の漫画ランキングでは恐らく最も有名なものと思われますが、発表の度ネットでおかしいとか面白くないとかツッコミが入るのも恒例になっています。
僕自身一漫画好きとして推したい作品がいくつもあるので、独断と偏見で個人的なランキングを作ってみました。
既に有名な作品を入れても仕方ないのでマンガ大賞の基準に倣って『2017年に単行本が発売され』、この記事を書いてる時点で『8巻以内』の作品に限定します。
どれも甲乙付けがたく正直順番は少し適当な所もあるので参考程度に見ていただければと思います。

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1.響~小説家になる方法~

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。封を開けると、これまで出会ったことのない革新的な内容の小説であった。作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

まずはビッグコミックスペリオール連載の『響~小説家になる方法~』。こちらはマンガ大賞を受賞しています。

文芸界に革命をもたらすような作家を見つけたいと野心を燃やす編集部員、花井の元に届いたのは住所も連絡先も書いていない直筆の投稿原稿。応募条件を満たさないため普通なら読まれることもなく捨てられるが、何かを感じた花井はそれを読み、その優れた出来に自分が待ち望んでいた天才と出会えたことを確信する。なんとか新人賞に通すため作者を探すが、その正体は15歳の型破りな女子高生だった。

サブタイトルは「小説家になる方法」ですが、別にハウツー的な内容ではなく響の作品についてもあまり詳しい描写はされません。なのでこれを読んでも小説家にはなれません(多分)。
並外れた才能と強すぎるこだわり、一切折れない頑固さを持った少女響と、その才能と性格に振り回される周りを描いています。
自分らしくありたいとか自分を持って生きたいと思っても現実には中々難しく、色々なところで周囲や社会と妥協せざるを得ないもの。
そんな中にあって自分というものを一切曲げない響の姿は眩しく映り、読んでいる内に憧れを抱くようになるのではないでしょうか。

2.宝石の国

今から遠い未来、僕らは「宝石」になった。彼ら28人は、襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。

遙か未来、宝石が命と意思を持ち人間のように暮らしている世界。月からやってくる謎の月人から身を守るため、「先生」の指揮のもと宝石達は役割分担をして戦う。
その宝石達の中で一際弱く脆いフォスフォフィライト。そのフォスが月人の正体や自分たちとの関係、世界の真実を知っていき、その過程で自分自身大きく変わっていく。
2017年の秋にアニメ化もされた人気作品。
性別も寿命もない宝石達はそれぞれ個性があり、魅力的なキャラクターばかり。
人間との違いや元となる宝石の特性も上手く盛り込まれています。
SF要素もあるストーリーは気になる謎がちりばめられ、主人公のフォスの変化も相まって読み出したら止まりません。

3.波よ聞いてくれ

鼓田(こだ)ミナレ、20代独身。札幌在住、スープカレー屋勤務。
ひょんなことからギョーカイ人の中年男性にダマされ、ワケも分からずラジオDJデビュー。カレー界とラジオ界の覇道を歩むべく奮闘はしないが、真の愛と幸せと享楽を求めてオンナは戦い続ける、に違いない。
さあさあさあ、波よ聞いてくれ!!!

スープカレー屋に勤務する主人公、鼓田ミナレ。酒場で知り合ったラジオ局員に失恋話を愚痴っていた所、密かに録音されていた話をラジオで勝手に流されてしまう。
それに気付いたミナレはラジオ局に抗議しに行くが、いつの間にかラジオDJにさせられラジオ業界に浸かっていくように。
作者はキムタク主演で映画化もされた『無限の住人』の沙村広明氏。この作品はこれまでの作品とは打って変わって、エログロなしで読みやすいコメディ漫画。
個性的な主人公と軽妙な掛け合い、センスを感じる台詞回しが魅力です。

4.第三のギデオン

舞台はフランス革命前夜。
三部会の議員となり、貧困にあえぐ国を合法的に救いたい平民のギデオン。
目的のためなら残酷でも最短の道を進もうとする、貴族のジョルジュ。
国を変えたい二人の男が、共にその足を踏み出した。
正義と悪と愛と憎悪の共同作業がむかうのは、血の地獄か、理想の未来か。

ビッグコミックスペリオール連載、人気ドラマ『医龍』原作者乃木坂太郎氏が贈る新しいフランス革命。

ルイ16世やマリー・アントワネット、ロベスピエールといった歴史上の人物に乃木坂氏独特のキャラクター像が与えられ、激動の時代を生きる二人の主人公の姿が描かれます。
史実が元なので何が起きるか大筋で分かってはいるのですが、演出が上手く飽きさせません。
革命を起こす人間のエネルギーと狂気が壮大なドラマを作り出します。

5.一日外出録ハンチョウ

地の獄‥! 底の底‥! 多額な借金を抱えた劣悪債務者を収容する、帝愛の地下労働施設‥! 一度入ると出ることが困難なこの監獄で、「1日外出券」を使い、 地上で贅の限りを尽くす男がいた‥! その名は大槻‥! E班班長にして、1日を楽しみ尽くす天才‥! 飲んで食って大満喫‥! 大槻班長、のたり1日外出録‥!

人気ギャンブル漫画『カイジ』シリーズのスピンオフ。
帝愛地下帝国チンチロリン編の敵キャラ大槻班長が主人公で、一日外出券を使って外での時間を満喫します。
グルメ関連の話が多いですが、地下での暮らしや食事以外のバカンスの様子等も描かれます。
地下の住人からペリカを巻き上げる小悪党振りはそのままに、外での過ごし方へのこだわりと意外な愛嬌が見え、ギャグセンスも高くカイジ読者なら笑えること間違いなし。

6.恋は雨上がりのように

17歳。高校2年生。
感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。
その相手はバイト先のファミレス店長。
ちょっと寝ぐせがついてて、たまにチャックが開いてて、後頭部には10円ハゲのある冴えないおじさん。
青春の交差点で立ち止まったままの彼女と人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす恋のものがたり。

ビッグコミックスピリッツ連載。
高校生の女の子と冴えない中年の恋模様を描いた作品。2018年冬にはテレビアニメ化、春には小松菜奈さん、大泉洋さんで実写映画化が決定しています。
17歳の高校2年生あきらが片想いをするのはバイト先のファミレスの店長。28歳差の二人の関係と心の揺れ動きを描きます。
まずこの作品の魅力はヒロインのあきら。一見冷たくも見える外見と裏腹に内面はとても純粋で、周囲からばかにされている店長を一途に思い続ける様は素直にかわいいです。そして予想外の好意を寄せられ戸惑う小心者の店長も微笑ましい。
同級生同士の恋愛のようにはいかない微妙な距離感がもどかしくも切ない作品。

7.ブルーピリオド

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。

美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!

主人公の矢口八虎は不良だが問題を起こすほど荒れてるわけでもなく、それでいて勉強も出来て人付き合いもそつなくこなす器用な男子高校生。
なんでも人並み以上に出来てしまうが逆にこれといったものもなく、何をやっても虚しさを感じていた。そんな中美術部員の絵に心を動かされ、美術の授業で描いた渋谷の絵を褒められ今までにない高揚感を知る。それを機に今まで興味のなかった美術の世界に飛び込み、藝大受験を目指すことに。

アフタヌーン連載の美術マンガ。まだ1巻が出たばかりで評価をするには早いかもしれませんが、ここまで読んだところ面白く今後も期待が持てそうなので入れました。

タイトルのブルーピリオドはピカソの「青の時代」と青春時代を掛けているんでしょうね。
スポコン受験物語とはありますが、題材が美術ということもありそんなにスポコン感はありません。
勝ち負けや正解がない美術だからこその面白さ、奥深さ、思春期の不安定さがよく描かれています。
上の『響』は始めから確固とした自我を持った少女の物語ですが、この作品は反対に今まで周りに合わせてきた少年が自分というものを確立していく話と言えます。
美術方面の人からしたら目新しいことではないのでしょうが、美大とか音大というのは普通の大学と別枠みたいな感じがあってよく知らないので受験知識も興味深いです。

8.銀河英雄伝説

遥か遠い未来。人類は地球を飛び出し、宇宙を駆け巡る。そんな時代に二つの大きな勢力が台頭していた。皇帝を戴く「銀河帝国」と、それに異を唱える「自由惑星同盟」。「銀河帝国」に生を受けたラインハルトは、皇帝の下に公妾として宮廷に行った姉を解放する為、軍人になることを決意し、野望と覚悟を胸に宇宙を翔ける。

銀河帝国の没落貴族の息子ラインハルトは皇帝の公妾として連れられた姉を取り戻すため、親友キルヒアイスと共に軍人として出世街道を登っていく。
一方銀河帝国と争いを続ける自由惑星同盟では後に”不敗の魔術師”と呼ばれるようになるヤン・ウェンリーが軍で功績を立てていた。
ラインハルトとヤン・ウェンリー、二人の天才が戦場で好敵手として戦うことになる。

昔の超人気ライトノベル銀河英雄伝説のコミカライズ作品。原作者は他にも『アルスラーン戦記』などでヒットしている田中芳樹氏、作画は『封神演義』の藤崎竜氏。

今まで作品の名前自体は知っていたものの原作は読んでいなかったのですが、読んでみると確かに面白い。
特にヤン・ウェンリーが魅力的です。本人は歴史研究家志望で軍人としてはやる気がなく、しかし指揮官として極めて有能なために本人が望まなくとも戦争の中心に。飄々とした人柄とギャップのある能力の高さ。単に勝ち続けるのではなく上層部の無能さ故に本領を発揮しきれないという所もいいですね。当時非常に人気のあったキャラクターだというのも納得。
機会があれば原作の小説も読んでみようかと思います。

9.Dr.STONE

一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後――。目覚めた大樹とその友・千空はゼロから文明を作ることを決意する!! 空前絶後のSFサバイバル冒険譚、開幕!!

ある日突然謎の雨によって人類が全て石化してしまう。そして数千年が経ち、高校生の大樹が目覚めた時、地球はすっかり様変わりして文明もなくなっていた。
同じく目覚めていた親友の天才高校生・千空と幼馴染みの小川杠を石化から救い、科学の力で再び文明を作ることを目指す。

 

週刊少年ジャンプからはこの作品。原作は『アイシールド21』の稲垣理一郎氏、作画は『サンケンロック』のBoichi氏。
ジャンプと言えばまずバトル、次にスポーツ、ラブコメ、ギャグといったところですがこれはそのどれとも違いSF冒険ものとなっています。
文明が滅びた後にまた一から少年達だけで作り直すというのがワクワクしますね。他の目覚めた人達との出会いやトラブル等々今後も主人公達の
冒険から目が離せません。

10.オリジン

西暦2048年、大陸横断鉄道でユーラシア大陸に接続された未来の日本。首都・東京はテロと犯罪の坩堝と化していた。そして、いつしか大都会の闇に潜む、夜な夜な人間を襲い虐殺する謎の存在──。人間の世界に隠れ住む「人間ではないもの」とは何なのか? そしてそれらを狩る者・オリジンとは一体何者なのか? 『週刊ヤングマガジン』初登場、世界が注目する希代の絵師・Boichiが描く、衝撃のSFバイオレンス・アクション!

硬派なロボットSFストーリー。
近未来の日本。主人公のオリジンはロボットでありながら人間を守るために他のロボットを狩る日々を過ごしていました。
オリジンの行動には生みの親である科学者とのある約束が。「父」が産み出した他のロボットとの戦いを通して感情の獲得を目指すロボットの物語。
作者のBoichi氏の代表作は『サンケンロック』ですが、現在これと並行してジャンプで『Dr.STONE』も連載しています。
ジャンプの方は作画のみとはいえ週刊連載を二つも同時にこなすというのはすごいですね、しかも作画のレベルもかなり高い。その上出身は韓国で大人になってから日本に来てデビューしたというから恐れ入ります。

士郎正宗氏の『攻殻機動隊』からかなり影響を受けているそうです。こういうハードコアなSF漫画は最近あまりないですし、こういうジャンルが好きな人は気に入ると思います。

まとめ

以上個人的におすすめしたい漫画ランキングでした。
他にもここに入りきらなかった面白い漫画もいくつかあって結構迷いましたが、キリがいいところで10までにしました。
人それぞれ好みはありますが、質が高い作品ばかりなのでどれかしら気に入るものがあるのではないかと思います。

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