『経済の現状には満足、将来には悲観的』『多様性は国を悪化させる』米研究機関が日本人の意識を調査

アメリカの調査機関であるピュー研究所が日本人の意識調査を行いました。

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(参照:Japanese Divided on Democracy’s Success at Home, but Value Voice of the People)
自国の民主主義の在り方について満足している層としていない層が半々だったり、北朝鮮への制裁を肯定している人が多かったりと特に意外じゃないものが多いですが、いくつか興味深い項目もあったのでピックアップしてみました。

米大統領への信頼 急落

トランプ氏が大統領に就任して、アメリカへの好感度が低下、更に米大統領への信頼は78%から24%へ一気に下がっています。
これは過去10年で最低の数字で、オバマ氏への好感度が高かったこと、トランプ氏のネガティブなイメージが繰り返しメディアで報道されていること、また特に選挙戦中トランプ氏が安保や通商問題に関し日本に厳しい発言を繰り返した事が影響していると思われます。
「アメリカとの関係が悪化した」と答えている人が最多の41%になっているのもそのためでしょう。

一方で若い人ほどトランプ氏に対し好意的であることもわかっています。
50歳以上と比べ10代、20代ではトランプ氏を「強いリーダー」、「大統領にふさわしい」、「カリスマ的」と評価する人が多く、逆に「危険」、「無知」、「傲慢」といったネガティブな評価は少なくなっています。

日本人はサイバー攻撃を最も脅威に感じている

自国への脅威の中ではサイバーアタックが最も肯定した人が多くなっています。
他の多くの国ではISISと地球温暖化を最大の脅威と答えていますが、これは日本の場合ISISのテロ被害に遭っていないため相対的に低くなっていると思われます。
韓国も同様の傾向にあるようです。

アジア太平洋地域における日本の印象 概ね改善

アジア太平洋の国々における日本のイメージは概ね改善されています。
オーストラリアの日本に対する好感度が88%と最も高く、改善幅も10%と最大です。
その後にベトナムが続きます。

韓国は反日感情が強いため31%と各国中最低ですが、それでも前回から9ポイント改善し
過去5年で最高の数字です。
一方で僅かながら悪化したのがインドネシア、インドが-7%と最も悪化しています。
ただインドの場合42%が日本に対し意見を持っておらず、反日的というよりは日本に対する知識・関心が
あまりないようです。

経済への満足度過去15年で最高、しかし将来には悲観的

リーマンショックを脱し、足元の雇用情勢も改善していることから日本人の経済に対する満足度は2002年以降で最高になっています。
しかしながらそれでも今の経済に満足している人は41%と半数以下であり、更に「自国の子供たちがその親より経済的に豊かになると思う」と答えた人はわずか21%。
現在の景気にはある程度満足しつつもその将来には悲観的な人が多いことが明らかになっています。

人種、民族、宗教等の多様性は国を悪化させると多くの日本人は思っている

移民に関する議論が日本でも高まりを見せていますが、日本人の多くは人種、民族、宗教的に多様な人が増えることに関して否定的です。
57%がそうした多様性は日本を住みにくい国にすると答えています。
これは元々日本が移民の少ない国であることに加え、移民が増えることによって自分達の生活に変更を余儀なくされたりテロの危険が高まることを警戒しているのではないかと思います。

一方で意識変化の兆しもあり、50歳以上で「多様性が日本をいい国にする」と答えた人は17%なのに対し、18~29歳は44%が肯定しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。
自国の報道だけを見ているとどうしても偏りが生じてしまうもの。
時にはこうして外から日本を見るのも面白く、参考になることでしょう。

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