DAZN契約者数100万人を突破。DAZNはJリーグにとってプラスマイナスどちらの方が大きいか

スポーツライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は29日に契約者数が100万人を突破したことを
発表しました。
2100億円という巨額の放映権料をJリーグに支払い、それをペイするには100万人以上の契約者数が必要とも言われる中サービス開始から1年で100万人を達成したのは順調な推移と言えるでしょう。
もっとも、この契約者のうち50万人以上がDAZN for docommoなので黒字化にはまだ至っていないはずです。
(DAZNの月額料金は1750円だがドコモは月額980円で更に収益はドコモと分配する形になるため)
それでもDAZN側はコンテンツの充実を図ってより契約者を増やしていくでしょうし、否定的な見方が多かったDAZNですが僕は成功するんじゃないかと思います。

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DAZNはJリーグにとってプラスになるか

DAZN自体に対する否定的な見方とは別に、DAZNとの契約がJリーグにとってマイナスになるという悲観的な意見が当初からあり、つい最近も下のような記事が書かれていました。

DAZNでスポーツファンは増えるのか。問われるべき普及発展の方法論(livedoor news)

要約すると

DAZNは独占のため地上波で放送出来なくなる
サッカーファン以外の層は見る事が出来なくなる
裾野を広げることができなくなる
長期的にJリーグにとってマイナスになる可能性がある

といった内容です。
杉山氏に限らずこうした意見は何度か目にしたので同じような懸念を抱いている人が少なからずいるのでしょう。
頷ける部分もないわけではないですし、将来のことは誰にも分かりませんが個人的にはそういったリスクはあまりないんじゃないかなと考えています。
その根拠を以下で述べていきます。

元々Jリーグの地上波放送は非サッカーファンはほとんど見ていない

地上波でJリーグの試合を放送出来なくなるのは確かにマイナスです。
しかし元々非サッカーファンは地上波でもJリーグの試合はほとんど見ていなかったと思われます。
J1の試合は基本的に土曜の昼で、ゴールデンにやることがあっても地上波で放送されることはほぼありませんでした。
結果視聴率は5%もいかず、1~3%が普通でした。
チャンピオンシップは二桁取っていましたが、2シーズン制が前提となるのでファンからは常に否定的な声がありDAZNの放映権料が入ってすぐに廃止されました。
これではサッカーファン以外を取り込む役目を果たせていたとはとても言えません。
非サッカーファンへの訴求力という点では人気が落ちたと言われながら深夜でも常に視聴率二桁をマークする代表戦とは比べものになりません。

Jリーグが目指すべきはサッカーファンからJリーグファンを増やすこと

そもそもサッカー自体のファンは国内に既に十分な数がいると言えます。
子供の習い事では水泳に次いで2位ですし、調査会社の資料でも野球に次ぐファンの多さで、ワールドカップの視聴率は説明するまでもありません。
このような状況下では新規の取り込みにあまり機能していないJリーグの地上波放送に期待するより、
既にいるサッカーファンをJリーグに取り込むことが重要だと言えます。

というのも日本のサッカー事情としてサッカーファン自体は多くとも自分でプレイする専門であったり、見ても代表のみ海外サッカーのみといった層がかなり多いからです。
ファンの数自体は減りながらも観客動員で過去最高を更新しているプロ野球を見てもわかる通り、1試合数万人しか入らない観客数を増やすにはライト層よりコア層をいかに増やすかが重要になってきます。
そういった既存のサッカーファンに訴求するには知名度のある選手を獲得したりACLやクラブワールドカップなどの国際大会で結果を出してJリーグの魅力をアピールしやすくすることが必要です。
そのためにDAZNの巨額の放映権料は大きくプラスになるでしょう。
実際ルーカス・ポドルスキや清武弘嗣、ハーフナー・マイクといったここ数年記憶にないような有名選手の獲得が続いており、よりライト層を引きつけやすいリーグになっていくのではないかと思います。
また、スタジアムの観客を増やすだけでなく視聴という観点でも世界中でサービスを展開するDAZNでの放映はプラスに働く可能性があります。

まとめ

  • 地上波で放送できないマイナス面は限定的
  • サッカーに興味ない人よりまずはJリーグに興味ないサッカーファンに興味を持ってもらう
  • そのための補強にDAZNの放映権料を使う

結論としてDAZNはJリーグにとってプラスになる可能性が高いと個人的には考えています。
DAZNでのJリーグ放映が始まりまだ1年も経っていませんし先のことは誰にも分かりませんが、DAZN側、Jリーグ、ファンそれぞれにとっていい方向に向かってほしいと思います。

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