有名youtuberが大炎上 自分の価値をトレードできる「VALU」って?

先日、有名youtuberのヒカル氏が「VALU」というサービスで詐欺まがいの行為を行ったということで炎上しており、今も問題が続いています。
そのyoutuberはSNSで優待を出すことを匂わせ、VALUが値上がりした所で売り抜け更に同氏の関係者も同じタイミングで売っていたことから詐欺やインサイダー紛いの問題行為として大炎上につながりました。
ではそもそもこの「VALU」とは一体何なのでしょうか?

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「VALU」とは

まず運営はトップページで

「だれでも、株式会社のように、あなたの価値をトレード。
ビットコインを用いたトレードサービスです。」

と謳っていました。
つまり人を株式会社に見立ててそれぞれの人が「VALU」と呼ばれる疑似の株券を発行し、その疑似株券を売買出来るということです。

 

上の画像の様に、公式サイトでは出資を求める人達が並んでいて、ユーザーはその中から気に入った人のVAを購入し要らなくなれば他の欲しい人へ売ることが出来ます。
またVALUを発行する人はVAの所有者に対して何らかのリターンを提供することが出来、それが株主優待のようなものであり公式はVALUが株と似ていると説明していました。

※株主優待とは……配当とは別に企業が株主に提供する特典。内容は自社製品や割引券など企業によって様々。

 

VALUは「株式のようなもの」ではない

結論から言うとこのVALUと株式は全くの別物です。
そもそも株式とは何かという話ですが、大雑把に言うと株式というのは会社の所有権のことです。
分割された所有権を持っている人が株主であり、会社は株主のものなので会社が利益を上げればそれだけ株主の財産も増え、配当を受けたり他の人に株式を売ることで金銭的リターンを得ます。
また議決権といって株主には持っている株の数に応じて会社の方針を決める権利が与えられます。

一方のVALUについてですが、当然ながらVALUを買ってもその人が自分の物になるわけではありません。
VALUの発行者がいくら儲けてもそれが自分のものになるわけではないですし、その人の人生の方針を決めることも出来ません。
株主優待については実のところ行われているのはほとんど日本だけで、株式の本質とはずれたあくまでオマケにすぎません。
それを以て株式のようなものと言うのはちょっと無理があると思います。
市場で売買が出来て何かしらのリターンがあるということであれば株式に限らず債券等にも当てはまります。
いずれにせよVALUと株式は全くの別物と言えるでしょう。
恐らくは株が一般に知名度が高いことからイメージしやすいようにということで株式に例えたのでしょう。
似たような指摘が相次いだらしく、現在は「株式会社のように」という文言はトップページから削除されています。

VALUは権利売買可能なクラウドファンディング

そうした点から考えると、VALUは株式というより権利売買可能なクラウドファンディングと言った方が適切でしょう。
クラウドファンディングは事業を起こしたり個人的にやりたいことの資金をネットで集めるわけですが、
出資者に対し自由にリターンを設定出来たりと一度出資したらそれきりでその出資分を売買できないという点以外はVALUと同じです。

youtuberの法的な問題は?

では今問題となっているヒカル氏の行動に法的な問題はないのでしょうか。
株価が上がるような情報を仄めかすのは「風税の流布」、知り合いに内部情報を流して利益を上げさせるのは「インサイダー取引」にあたると考えられますが、これは金融商品取引法といって株式や債券のような有価証券にのみ当てはまる法律の話。
上で述べたようにVAと株式は別物で恐らく証券とは認められないので法律違反にはならないと思われます。
そのためヒカル氏の所属事務所の弁護士も「違法ではない」との見解を出しています。
とはいえ違法ではないからといってモラルの観点からも問題がないかは別物であり、VALU社はヒカル氏の行動を規約違反として損害賠償を求めています。

まとめ

  • VAは株式とは別物
  • 株式というよりはクラウドファンディング
  • ヒカル氏の行動は法的には問題無い可能性が高い

以上VALU社の運営するVALUについてまとめました。
早々にケチがついてしまった感のあるVALUですが、発想自体は面白いと思うのでこういったトラブルがあるから潰すというのではなく、ユーザーが安心して利用できるようシステムやルールを整備していって欲しいですね。

 

 

 

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