子育てにも参考になる 久保建英がバルセロナに入団するまでの記録『おれ、バルサに入る!』(久保建史)

先日ブックオフでたまたま見つけたので購入しました。
言わずと知れた久保建英君の父久保健史氏の著書です。
主に久保君がどういった過程を経てバルセロナに入団したかが書かれています。
この本が出版された当時はまだ久保君は10歳くらいでしたから「いくらなんでもこういう本を出すのは早いんじゃないの」と思いましたが、いざ読んでみると子供自慢のようなものではなく中々興味深い内容になっています。
ここではその一部の紹介と読んだ感想を書いていこうと思います。

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内容

内容の一部、久保君がバルセロナのカンテラに入団するまでを要約します。
自然にサッカーに興味を持ち、久保君はバルセロナのサッカーに惹かれそこでプレーをしたいと言います。
バルセロナに入りたいという久保君に対しご両親はサポートしていくを決めます。

 

まず父親の健史氏は日本人がバルサのトップチームに入るにはカンテラからが近道と考え、次にどうすればバルサのカンテラに入れるかを探ります。

バルセロナスクールでコーチをしている日本人のブログを読み、入団テストはスペインではあまりなく、
①選手側からの売り込み
②スカウト
のどちらかで、特にバルサは①の選手側からの売り込みを当てにせず、②のスカウティングが主であると知ります。

更にスカウトされるには
①カンテラ同年代のチームへ練習参加
②選手登録が不要な、トーナメント大会へチームの一員として参加
の二通りのパターンがあり、②が正攻法で日本一の選手になることを目指すのが近道と書かれていたそうです。

そこで、
①同学年で日本一の選手になる
②日本のチームでバルサのスカウトが来てそうな国際大会で活躍
③バルサスクール選抜に入り国際大会で活躍
の三通りを考え、最も可能性がありそうな③のルートを目指すことになります。
ちなみにスクールというのはJクラブにもあるようなカンテラとは別のサッカーを教える教室のことで、
カンテラより入りやすいですが希望者が多いためそれなりの狭き門になっています。
その中で上手い子供たちを選抜し国際大会に出場しているのです。

そのスクール選抜に入るために久保君はバルサキャンプに参加します。
バルサキャンプというのは世界各地で開催されるバルサコーチの指導を受けられる場で、そこでMVPになるとスクール選抜の一員として国際大会に参加できる特典があります。

バルサにスカウトされるのは単に上手いというだけでなくバルサ好みの選手である必要があります。
バルセロナのコーチが雑誌でバルサの選手になるには、
①技術
②知性
③スピード
④行動力
が必要だと語っていたそうです。
確かにシャビやイニエスタ、メッシといったカンテラ育ちのスター選手を見るとこれらの点で際立った能力があることがわかります。
(行動力は試合を見ているだけではわかりませんが)

更に費用が高額であることから一度バルサキャンプへの参加を見送り、そこでキャンプの様子を見学してそこで確認した練習法を一年間実践して次の年のキャンプに臨んだそうです。

それが功をを奏して久保君はバルサキャンプMVPを獲得しスクール選抜の一員として国際大会に参加、そこでもMVPと得点王を獲得しました。

 

カンテラ練習参加はイコール入団テストを意味するのですが、上記の活躍もあって久保君はカンテラの練習に参加し見事合格、入団を決めました。

本ではその様子がもっと詳細に書かれていますがこれが大体第1章の内容です。
以降は具体的な練習方法やバルセロナ加入前のフロンターレでの日々、サッカー以外の子育てについてなどが書かれています。

 

感想

読んだ感想はまず思った以上にバルセロナ入団を目指す上で思った以上に具体的な計画を立てていたのに驚きました。
やはり難関と言われるような所を突破するにはこれくらい徹底してやらないといけないんでしょうね。
その後久保君はバルセロナがFIFAの規定違反をしたということで帰国を余儀なくされますが、
FC東京でU-18やU-23に飛び級で参加し、U-20ワールドカップにも出場、バルサも注目し続け18歳になれば再びバルセロナに戻ると言われています。
まだ16歳になったばかりで今後どうなるかはわかりませんが、夢が現実になりそうな所まで来ているわけですから大したものです。

バルサキャンプに参加してから入団までの過程が詳細に書かれていたのでサッカーファンとして単純に興味深かったですし、各プロセスで合格を貰う場面ではその緊張感と喜びが想像できて久保君と御両親が羨ましく感じました。
後はあくまで本人の意思を尊重して無理矢理何かをやらせたりはしない、その上で子供がやりたいということについては親として全力でサポートする、そういったご両親の姿勢が素晴らしいと思いました。
サッカーをやらせている子供はもちろん、他のスポーツや例えば音楽などサッカー以外のことでも子育ての上で本書は参考になるのではないでしょうか。

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