交通渋滞緩和の救世主? ランプメータリングとは

今年もお盆休みが近付いてきました。
ゴールデンウィークもそうですが、この時期になると必ず発生するのが渋滞ですね。
ろくに身動きも取れないし時間の無駄だしで実に嫌なものです。
経済的な損失も馬鹿にならないでしょうしなんとかしてほしいというのは皆が思うところではないでしょうか。
そこで今回はアメリカなどで広く取り入れられている渋滞緩和の手法、「ランプメータリング」を紹介します。

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ランプメータリングとは

ランプメータリングとは高速道路の進入車線に信号機を設置し、車の流入を制御する手法のことを言います。
基本的には1回の青信号で車1台を通し、交通量を調整します。
探知機が本線の流れを計測し、多いと流入を止めます。また、信号機の前も混雑しないよう探知機を働かせ一般道から入れないようにすることもあります。
ちなみにこのランプ(ramp)は斜道のことで、灯りのランプ(lamp)とは違います。

これがどのように機能するのかですが、渋滞の原因は色々ありますがその一つに
一般道との合流地点で発生するものがあります。
一般道から次々に車が合流することで高速道路の本線を走っていた車がブレーキを踏み、そこから渋滞が発生してしまうのです。
そこでこのランプメータリングによって一度に進入する車の数を制限し、一定のスピードで高速道路が流れるようにするわけです。

このランプメータリングは元々カリフォルニア大学バークレー校の研究者によって提唱され、
1963年シカゴで初めて導入されました。
それ以来多くの州へ広がり、アメリカのみならずヨーロッパやオーストラリアでも活用されています。

 

効果

その効果のほどですが、ランプメータリングによって渋滞が緩和される他、
所要時間のばらつきが減り、交通事故も減少することが分かっています。
カイザー・ファング著『ヤバい統計学』によると、シアトルでは交通量が74%増えながら平均所要時間が半分になったそうです。
一方でこのランプメータリングは強制的に信号待ちに合うことから不満に思うドライバーも多く、
そうした市民の不満に応えミネソタ州ミネアポリスで、8週間ランプメーターを停止する実験をした所
その期間中交通容量は9%減少、所要時間は22%増加した一方で速度は7%低下、事故は22%増加するという結果になりました。

 

日本ではアメリカと違って高速道路が有料のため意図せずして料金所がランプメータリング的な役割を果たしていたのが、ETCの普及によってそれがなくなり渋滞が増えたと言われています。

まとめ

以上見てきたようにアメリカで始まったランプメータリングは多くのメリットが実証されています。
日本はアメリカほどの車社会ではありませんが、渋滞が大きな問題であることには変わりません。
僕が知る限りでは日本でこのランプメータリングが導入されたという話はまだ聞きませんが、
導入の検討のための調査は行われているようです。
ラウンドアバウトなどもそうですが、交通環境を向上させるため他国の施策で効果を発揮しているものがあればどんどん導入してほしいですね。

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