アフリカのタバコ事情 先進国と逆行して上がる喫煙率、規制導入を阻む大手たばこ会社

各国の喫煙率を見ていた所、日本は60位で平均程度の喫煙率だったのですが、喫煙率の低いランクにアフリカの国が固まっているのに気付きました。
何故だろうと不思議に思い、アフリカの煙草事情を調べてみました。

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アフリカの喫煙率が低い理由は値段の高さ

ある程度予想した通りではあったのですが、アフリカ諸国での喫煙率の低さは煙草の値段にあるようです。
一口にアフリカと言っても色々な国があるので一概には言えないのですが、全体的にはまだ生活水準の低い国が多く中々手が伸びないようです。
まあ煙草は完全に嗜好品で、生活に必要なければ何の役にも立ちませんから値段が高いととてもじゃないけど吸えないというのは理解できる所です。

しかし、近年ではその事情が変わってきています。

経済成長と比例して上がる喫煙率

元々アフリカと煙草の関わりは専ら生産地としてで、上述の通り消費地としてはさほど大きくありませんでした。
それが徐々に変わってきています。

アフリカというといつまで経っても経済発展しないといったイメージがあるかもしれませんが、
実際には長期的に3%以上の経済成長を続けています。
つまりアジアほど急速ではなくても豊かにはなってきているわけです。
そしてお金が無いから今まで煙草を吸ってなかったのであればお金が増えれば煙草を吸うようになるはずですが、その通り日本を始め多くの国で喫煙率が下がり続けているのと反対にアフリカの国では喫煙率が着実に上がっています。

 

喫煙率が上がる一方規制導入を検討する政府とそれを阻む大手たばこ会社

大手たばこ会社が狙うのは20年で喫煙率4割増の「アフリカ」アフリカ(ZUU ONLINE)

上の記事によるとアフリカの喫煙率は”2010年から2030年にかけて40%の喫煙者増加が見込まれている”そうです。
生産地を中心に健康被害が問題になっていますし、アフリカ諸国もWHOに加盟しているので煙草に対する規制を導入しようとしているのですが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコなどの大手企業はこういった動きに激しく抵抗、妨害をしているといいます。
ちなみに日本のJTもアフリカ大陸を将来の成長市場と捉えて市場開拓に注力しています。

先進国では当たり前になってきている規制を途上国が導入しようとすると大手たばこ会社が妨害をする、他人の健康などどうでもよく自社の利益第一の利己的な行動に見えますし実際そうなんでしょうが、一方でたばこ会社の言い分にも理が全くないわけではありません。
新興経済や産業に対して損害になるような規制はすべきでないという主張です。

経済的に伸びてきているとは言っても途上国のまだまだ生活水準は低く、不健全なものだとしても、産業が発達すれば雇用が生まれ所得も上がりやすくなり現地の生活は潤います。
産業が潰れれば逆の事が起こります。
日本でも景気が悪化すると経済的な理由で死ぬ人は増えますし、途上国では経済の問題はより一層大きな問題です。

そういった側面がアフリカだけでなく東南アジアでも中々規制が進まないという理由の一つでしょう。

まとめ

これまでたばこ会社にとって生産地として重要だったアフリカが経済発展するにつれ、消費地としても重要になってきている
事情を見てきました。
企業側の都合、健康と経済どちらを重視するか中々複雑な問題で簡単に答えは出ません。

これは決して他人事ではなく、日本においても煙草はもちろんアルコールやカジノ、民泊など経済的利益とそれに伴う弊害を天秤にかけて、
規制を増やすのかあるいは緩和するのか判断を迫られている問題がたくさんあります。
そういった簡単に答えが出ない問題については国民一人一人が考え議論する必要がありますが、
その際にこういった他国の事例も参考になるでしょう。

 

 

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