10代の自殺率は日本よりアメリカの方が高かった件

2018年1月28日

今日は自殺率についてです。
タイトルの通りなのですが、先日UNICEFの報告書を見ていて意外な事実を発見しました。
なんと10代に限ると日本よりアメリカの方が自殺率が高いようです。

(UNICEF Inocenti reportcard 14より)

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上の図は10代、正確には15~19歳の自殺率を表しており、日本が7.4に対しアメリカが7.6となっています。
ちなみにこれは先進国のみの比較なので世界全体だと上下に色んな国が加わります。
この中では最も低いのがポルトガル、逆に最も高いのはニュージーランドとなっています。
日本も高めではあるのですが、日本は非常に自殺が多いイメージで、逆にアメリカ人は陽気で自殺とかはあまりなさそうなイメージだったのでかなり意外ですね。
改めて年齢制限のない国全体の自殺率を見ると、年齢調整後で日本は15.4で26位に対しアメリカは12.6で48位と日本の方が高いもののアメリカも結構自殺の多い国だとわかります。
アメリカにおける自殺は特に従軍経験者やLGBT、自閉症患者の間で高くなっています。

アメリカの自殺率が高いイメージがない理由

日本は自殺が多くアメリカは少ないというイメージは一般的にも強いと思いますし、実際マスコミや専門家もそのようなイメージに基づいた誤った内容の記事が時折書いています。
その理由なのですが、アメリカの死亡統計の年齢区分が他と異なるため、日本と同じ年齢区分の自殺率が
一見してわからないため誤ったイメージが修正されずに定着しているものと思われます。

 

また、アメリカの10代の自殺率は高い方ではあるのですが、それ以上に交通事故や殺人による死亡率の方が遥かに高くより深刻なため相対的に自殺の問題が目立たくなってしまうのではないかと思います。
日本の場合自殺率が高いのは事実ですが、それと同時に事故や殺人で死ぬ可能性がかなり低いので高い自殺率が余計に目立つと言えそうです。



日本とアメリカの死因別死亡者数と死亡率

日本

15~19歳 死因 人数 死亡率
1位 自殺 446人 7.6
2位 不慮の事故 289人 4.9
3位 悪性新生物 147人 2.5

 

20~24歳 死因 人数 死亡率
1位 自殺 1,051人 17.5
2位 不慮の事故 364人 6.1
3位 悪性新生物 176人 2.9

 

アメリカ

15~24歳 死因 人数 死亡率
1位 事故 12,514人 28.5
2位 自殺 5,491人 12.5
3位 殺人 4,733人 10.8

(National Vital Statistics Reports「Deaths:Final Data for 2015」)
※アメリカのデータが古かったので修正しました。(2018/1/28)

上の表は2015年の若者の死因別死者数、死亡率(10万人あたりの死亡数)です。

アメリカは統計の年齢区分が異なり、また微妙な差なので自殺率に関しては正確な比較が少なく僕自身誤ったイメージを持っていました。
とはいえ日本の20~24歳とアメリカの15~24歳の自殺率を比較して日本の自殺率の方が高いと主張している記事もあったりしてさすがにそれはどうなんだと思いましたが。

ともかく、上の表を見ればアメリカの場合事故による死者がとびぬけて多く、また殺人による死者も自殺と同程度あります。

日本の場合自殺率が決して低いとは言えないのは確かですが、他の死因が少ないため自殺が突出して多く見えて目立つというのもありそうです。

科学技術やビジネス面では最先端をゆくアメリカですが、少なからず問題も抱えているようです。

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