映画化決定! 他人の顔を奪う女優の半生を描くサスペンスコミック『累』(松浦だるま)

2017年7月19日

こんにちは。
今日は漫画のレビューです。
この漫画は結構前から読んでいるのですが、なんとこの度実写映画化が決まったということで、レビューを書くことにしました。

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内容

およそこの世のものとは思えぬ醜悪な容姿を持つ少女・累(かさね)。彼女はその容姿ゆえ、周りの者から苛烈なイジメを受けていた。
そんな彼女に、亡き母が遺した一本の口紅。その口紅が累の運命を大きく変えていく——。
(公式よりあらすじ)

あらすじにある通り、この物語は人並み外れて醜い少女・累を主人公として動いていきます。
亡くなった累の母親は優れた美貌を持つ伝説の女優・淵透代。
しかしその美しさは累には受け継がれず、むしろその醜い容姿のため小学校のクラスメイトから陰湿ないじめを受けます。
そんな中嫌がらせで学芸会の主役をさせられる事になります。
「本当につらい時はママの鏡のひきだしの中の”紅い口紅を……」という母の言葉を思い出します。
その言葉に従って母の遺した口紅を使うと、なんとクラスメイトの顔を自分のものにすることが出来てしまいました。
この事件を機に累は女優としての才能を開花させながら、口紅の力に翻弄されていく、というのが大まかなストーリーです。
この口紅を累がどう使い、どのような人生を送るのかは自分の目で確かめてください。

見所

見所の一つは”美醜”をテーマにした人間模様です。
累ほど極端ではなくとも、人の見た目について色々思う所のある人は多いと思います。
この物語では累以外にも美醜に囚われ、翻弄される人達が数多く出てきます。
人は見た目が9割なんて言葉もありますし、そんな普遍的なテーマだからこそ登場人物に共感できるのでしょう。

もう一つは演劇の描写。
舞台の上で役を演じる、他の誰かになりきるという行為は自らの醜さを呪う累にとって他に替えられないものであり、必然的に物語の中心にも大きく関わってきます。
音も奥行きもない漫画でありながらその描写は迫力があり、累の演技に引き込まれます。

ちなみにこの漫画は怪談の累ヶ淵が元ネタで、主人公の名前もそこから来ています。
といってもこの漫画はあくまでサスペンスで、ホラー的な怖さはあまりありません。
それとこれは人によって評価が分かれる点ですが、累の顔はかなりデフォルメされているのでそこまで醜くは感じないので設定の割には読んでいてそれほどストレスは感じないと思います。

映画の公開は来年に予定されていますが、それまでに漫画を読んでおくのもいいと思います。
おすすめの漫画なので興味のある方は是非。

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