天皇杯で大躍進! コンサドーレ札幌を撃破したいわきFCとは

2017年7月19日

先日、天皇杯にて福島県リーグのいわきFCがJ1のコンサドーレ札幌を破って話題となりました。
僕は残念ながら試合を見ていなかったのですが、2-2で延長戦にもつれ込み、足が止まった札幌を相手にいわきが3点を叩き込むという劇的な展開だったようです。
カップ戦の特に序盤というのはカテゴリーが上のチームほどメンバーを落とすので、J2やJ3、あるいはJFLのチームがジャイアントキリングを起こすことは時々ありますが県リーグのチームがJ1に勝ったというのはちょっと記憶にありません。
それもそのはず県リーグというのはJFLの下の地域リーグのそのまた下、本来であればJ1のチームと対戦することすら滅多にありません。
それが見事格上を食ってしまったのですから奇跡的ともいっていいのですが、このいわきFCを調べると決してこれはまぐれではないことがわかりました。
それをこの記事で紹介します。

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いわきFCとは

設立は2012年。
当初は福島県社会人サッカーリーグ3部西2位、3位と決して強いチームではありませんでした。
2015年に福島県社会人サッカーリーグ3部東に移って優勝、2部昇格を決めますがここでチームに転機が訪れます。

スポーツ用品で有名なアンダーアーマーの日本代理店株式会社ドームがチームの実質的な親会社となり、
プロを目指すチーム作りを始めます。
豊富な資金を背景に施設への投資を行い、選手スカウトも強化。
2016年には10勝0敗93得点1失点という圧倒的な成績で福島県2部優勝、1部への昇格を決めました。
今年のリーグ戦はまだ1試合しかやっていませんがそこでも10対0の圧勝、更に天皇杯県予選決勝でJ3の福島ユナイテッドを撃破、今回の快挙に繋がります。

つまり県1部といってもそれは本格的な強化を始めてからまだ2年と経ってないためで、実力はカテゴリーを大きく超えるものがあるということです。

チームメンバー

坂田大樹  流通経済大学
平岡将豪  AC長野パルセイロ(J3)
植田裕史  FK Lovcen(モンテネグロ1部)
山崎海秀  SVDarmstadt98 U-19(ドイツ)
高柳昴平  筑波大学蹴球部

上はチームメンバーの一部とその前所属です。
これを見てわかるように選手の多くはプロのクラブや強豪大学、名門ユースから来ており中には年代別代表選出経験のある選手も複数います。
つまりメンバーだけ見ても明らかに県レベルを越えているのがわかります。

チームのビジョン

いわきFCは

  1. いわき市を東北一の都市にする
  2. 日本のフィジカルスタンダードを変える ~魂の息吹くフットボール~
  3. 人材育成と教育を中心に据える

の3つを掲げています。
1については

スポーツが持つ経済的な価値を最大限引き出し、復興から成長へとつなげていきます。
スポーツ興行の本質をスタジアムビジネスと捉え、街のど真ん中にスタジアムを作り、365日稼動させ、ワクワクする体験を生み出していきます。

としており、クラブの価値を高める事で街の魅力も高めることへつなげようということでしょう。
365日というからには、サッカーだけでなく商業施設やコンサート、一般人のスポーツ施設利用等も視野に入れているのだと思います。
まだスタジアムについては具体的な計画はないようですが、恐らくはその第一歩として日本初の商業施設併設型クラブハウスを今年オープンさせています。
https://iwakifcpark.com/

上のリンクのクラブハウス公式サイトを見て欲しいのですが、凄いの一言です。
J1クラブでもこんなクラブハウスはないでしょう。
これを県リーグの段階から用意するとは驚きです。
確かに見てるだけでもワクワクしますし、サッカーファンとしては一度行ってみたいという気持ちになります。
更に規模の大きな商業施設併設型スタジアムが出来ると思うと今から楽しみですね。

2番目はわかりやすいですね。
どうしても日本のサッカーはフィジカルが弱い、球際に弱いと言われますしそこを変えたいという想いは共感出来ます。
親会社がスポーツ用品を販売しているということも関係あるかもしれません。

リスクを冒さぬ退屈な日本のサッカーを、圧倒的なパワーで変革する。いわきFCが巻き起こすフィジカル革命 ~その5 前編

これも上の公式サイトの記事を見るとその本気度が伝わってきます。
練習の半分以上をフィジカルトレーニングに充てることもザラで、一日の練習がほぼフィジカルトレーニングで終わることもあるといいます。
そしてまた設備が凄い。スペースも十分ありますし器具も充実しています。
今の所社会人チームなので選手たちは株式会社ドームで働いているわけですが、そのドームから用具が支給されています。

3については他クラブ同様ユースとアカデミーを用意し、人材育成を行っていくということです。

 

 

以上いかがでしたでしょうか。
県リーグを大きく越えたスペックを持つ将来性豊かなチームであることがわかったと思います。
なので先日のコンサドーレ札幌戦はジャイアントキリングではあっても、決して奇跡ではないということです。
恐らくJ3またはJ2まではノンストップで駆け上っていくと思いますが、そこでも大躍進を遂げられるのか。
また試合に勝つだけでなくスタジアムを中心に街に影響を与えクラブ以上の存在になれるのか。
フィジカル重視のトレーニングで日本サッカーを変えるような存在になれるのか。
今から楽しみですね。

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