アメリカのドラマが面白い理由 少年ジャンプとの共通点

よく「アメリカのドラマは面白い」という声を聞きます。
一方で「日本のドラマはつまらない」とも。
もちろんアメリカのドラマが全部面白いかというとそんなことはなく、日本のドラマにも面白いものはあると思いますが、
全体としてそういったイメージがあることは否めません。
僕自身日本のドラマで好きなものというと結構遡らないと出てきませんが、見ている絶対数は少ないアメリカドラマの方が古くは「FRIENDS」、最近では「OFFICE」や「FRINGE」、おなじみの「プリズンブレイク」など割と簡単に思い浮かびます。
究極的には面白さというのは主観なのでアメリカンドラマの方が面白い、と断定はしませんがそう感じている人は多いようです。

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ではその理由はなんなのか?

  1. 予算
  2. そもそも向こうで人気になったものしか入ってこない

これらがよく言われているものでしょうか。映画だとここに製作委員会方式が原因じゃないかなんて声もありますね。
どちらも妥当な推測だと思います。

アメリカと予算の違いについては今更説明の必要はないでしょう。
アメリカと日本では市場規模も違いますし、アメリカンドラマは世界中で放送され、DVDも売られています。
そんな環境で競争する中でどんどん制作費は跳ね上がり、1話に数十億掛けている作品もあるといいます。
対する日本はダントツに制作費を掛けている大河ドラマですら1話数千万と言われているので文字通り桁が違います。
予算を掛ければいいものが出来るわけでもないですし制約がある中で新しい工夫が生まれることもありますが、予算が大きいほど出来ることが増えて映像の見栄えもよくなるのは事実です。

既にアメリカで人気が出ている質の高い作品ばかりで入ってきているから平均的に質が高く見えるということもあるでしょう。
「OFFICE」のように人気があって面白い作品でも日本に輸入されない場合があるわけですから、アメリカのコケた作品を日本人が目にする機会はまずありません。
アメリカの優れた作品ばかりと駄目な作品も含めた日本のドラマを比べるわけですから、日本ドラマへの評価が辛くなるのも当然でしょう。

あとはアメリカの方がケーブルテレビが一般的で番組の数も多いという理由もあるかもしれません。
ただ、僕はそれだけでなく放送スタンスの違いにも原因があると考えています。

人気作は長く、人気が出なければ即打ち切り

具体的にどういうことかというと、日本のドラマが基本的に3ヶ月1クールで完結するのに対し、アメリカのドラマは1シーズンが終わっても続くことを前提に作ります。
なので、ファーストシーズンの最終話は全ての要素を消化せずまだ大きな謎が残っていたり、起承転結の転に当たるような続きが気になるラスト、所謂クリフハンガーが多くなっています。
そして人気が出ればシーズン2が制作されるわけですが、当然目論見通りに売れる作品ばかりではありません。
じゃあそういう人気の出なかった作品はどうなるか?打ち切りです。
主人公の敵が残っていようが大事件の黒幕が明らかにされてなかろうが関係ありません。ファーストシーズンで結果が出せなかった作品はそこで終わりです。
その結果、人気の出ない作品は次々打ち切られて新しい作品がスタートし、人気が出た作品は持続する限り続いていきます。
日本で言えば皆が皆「相棒」シリーズのようなロングシリーズを目指す感じでしょうか。
長くやれば固定ファンも付きますし、継続的に利益を出すことで新作にもお金が回しやすくなるということもあるでしょう。

 

少年ジャンプとの共通点

ここまで書いて何かに似てると気付いた方がいるかも知れません。
そう「週刊少年ジャンプ」ですね。少年ジャンプもアンケートを中心にした容赦ない競争システムを基本にしていて、
人気が出なければ10週程度で打ち切りになってしまいます。
そういうケースだと物語の重要な要素をほとんど消化せず尻切れとんぼになってしまいますが、そこもアメリカの打ち切りドラマと似ています。
その一方で古くはドラゴンボール、今ではワンピースのようにヒットした作品はかなり長期間続けさせる傾向があります。
そしてそんなジャンプは少子化の影響もあって部数が三分の一程度に落ち込んでいるものの、今でも漫画はもちろんあらゆる雑誌で発行部数1位の座を維持しています。
コンテンツで中々海外に太刀打ちできない日本にあって、世界中で人気となる作品を数多く送り出してきました。

 

こうした共通点を見ると、優れたコンテンツを育てる上では新陳代謝活発な激しい競争が生まれる環境を
整えることが重要なのではないでしょうか。

 

まとめ

アメリカのドラマの方が面白いとされる理由は予算の規模や比較の条件の問題があるが、
それ以外にも制作、放送のシステムの違いにもあると考えられる。
優れたコンテンツを生むには新陳代謝の活発な競争が重要。

 

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