トップチーム昇格は難しい? 中井卓大の現在地

2017年7月28日

今日、FIFA U-20ワールドカップで見事日本が南アフリカに勝利しました。途中まで冷や冷やしましたが、小川、堂安両選手のゴールで逆転、話題の久保選手も途中出場ながらアシストを記録しましたね。

スポンサーリンク

このまま日本には勝ち続けてほしいものですが、さて今回はもう一人の天才少年中井卓大君についてです。

タイトルでは中井君のトップ昇格は難しいと書きましたが、それは彼の実力に問題があるから、というわけではありません。

というか日本に帰って来ている久保選手と違い、スペインにいる中井君に関してはろくにプレーが見られないので判断のしようがありません。(笑)

ではなぜトップチーム昇格が難しいと言えるのかというと、レアル・マドリードのチーム方針に原因があります。

下の図を見て下さい。

ちょっと見づらいですが、これは先月のクラシコのスタメンになります。

その内カンテラ出身を占めるのが、レアルはナチョとカルバハルの二人のみ (カルバハルはレバークーゼンでデビューした後買い戻し)。対してバルサはメッシ、イニエスタ、ブスケツ、セルジ・ロベルト、ピケ(マンUに移籍後買い戻し)、アルバと半分以上がカンテラ出身となっています。

何故このような違いが出るのでしょう?

レアルの育成力が低いというわけではありません。カルバハルやモラタの様に他のクラブでデビューし、活躍して戻ってくる例もありますし、マルコス・アロンソやファン・マタの様にレアルで出場機会を得られなくとも他のクラブで活躍する選手も少なくありません。





原因は会長のフロレンティーノ・ペレス氏の方針にあります。まずカンテラ出身の選手を起用し足りない部分を外部から補強するバルセロナに対して、ペレス氏は既に名声を得ているビッグネームを獲得する傾向があります。

加入時にプレミアリーグMVPを獲得していたロナウドやベイルが典型ですが、以前の任期の際もフィーゴやジダン、ベッカム等を獲得して銀河系軍団と呼ばれました。

既に結果を出しているビッグネームと10代後半か20代前半の若手が張り合うのは難しく、結果出場機会を求めて他のクラブへ移籍するというケースがくり返されることになります。

カンテラ出身選手を冷遇するレアル。“育成”と“勝利”は相反する要素か?

上の記事によればペレス会長がカンテラを冷遇するのは無名のカンテラ選手を使った所でグッズ売り上げは伸びないから、だそうです。

ただ一方でペレス氏がカンテラを完全に無視しているわけではなく、もう一つの原因として氏の結果至上主義が挙げられています。

 

確かにレアルの結果至上主義は監督の人事からも読み取れます。レアル・マドリードの監督はここ10年で実に8人も入れ替わっています。

たった一年でも無冠なら二位や三位でもクビ、優勝してもそれがリーグやCLの優勝でなければ容赦なくクビになります。このような環境では監督は若手を育てるより確実な即戦力を優先せざるを得ないでしょう。

 

以上のような理由から、少なくともペレス氏が会長を務めるうちは中井君が今後順調に成長してもトップチームへの昇格、ひいてはそこでレギュラーになるのは困難なのではないかと思われます。

とはいえ先述の通りレアルのトップに定着出来ずとも他のクラブで活躍する例も少なくないので、悲観的になる必要はありません。

何より中井君はまだ13歳。現時点では将来どう育つかは誰にもわかりません。あまり騒ぎすぎずその才能を静かに見守るのが良いでしょう。

スポンサーリンク